太宰治「右大臣源実朝」

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太宰治の昭和18年の小説「右大臣実朝」は、鎌倉幕府第三代将軍実朝を描いた秀作です。

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昭和18年頃の太宰治は、安定して多くの小説を世に送り出していた充実期でした。この時期に、太宰自身が心酔していた源実朝を楽しんで書いたのが、この作品です。

実朝は、源頼朝の血を引く最後の将軍で、甥である公暁により鶴岡八幡宮境内で暗殺されました。小説では、それを予感しつつも、文芸の道を貫く実朝を、虚実交えて崇高なものとして描き切っています。
吾妻鏡の原文と将軍付きの下人の独白とが交互に登場する形も独特の構成ですが、一貫して太宰自身の実朝への憧憬が感じられる文章です。

一方で世相は、戦争末期で、日本も国民も”滅び”へ向かっている状況で、実朝の”滅びの美学”を訴えることで軍を皮肉っているとも捉えることができます。

実朝は、官位にはこだわり、最終的には父頼朝をしのぐ右大臣に叙せられました。一説には、源氏将軍が自分の代で途切れることを見越して、より上位の官位を実朝が望んだためだと言われています。

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